駐在員へらじかのアメリカ生活、子育て、マイルと仮想通貨

妻と2人の子供と2015-2018年にアメリカ駐在していた30代前半サラリーマンの記録。 物価が高い先進国での金銭事情、子育てと英語教育、旅行費節約のため2年で80万マイル獲得したノウハウなどを在米の皆さんに活用してもらえれば幸い。

ANA USA Card(年会費$70)を駐在3年目に解約した3つの理由

駐在員へらじか (@moose_fukui)です。

ANA Card USAというキーワードでこのブログにたどり着かれる方が多いので、このカードを解約した自分の経験を記事にしたいと思います。「アメリカ駐在員向けクレジットカードの作り方から選び方まで完全ガイド2018年版」という記事でもご紹介しましたが、他のクレジットカードよりメリットが薄かったので駐在3年目に解約しました。

 

ANA Card USAは駐在員が最初に持つアメリカのクレジットカード

ANA USA CARDJAL USA CARDは、おそらく渡米する海外駐在員が最もよく作るアメリカのクレジットカードです。ANAとJALの違いはありますが、実は発行元の銀行は同じFirstBankで、特典も年会費も横並びです。

どちらも、アメリカでの「信用」であるクレジットヒストリーが無くても作れる特殊なカードです。正確には駐在員という日本企業に保証された身分を「信用」と見なしてカードを作らせてくれる、駐在員専用カード。

このカードを使い続けることで1年弱でクレジットヒストリーが構築され、他のクレジットカードへの申し込みが可能となるので初期の頃はとても重宝するカードです。支払いもアプリ上でできるので便利。

アプリの使い方は「アメリカ駐在員向けクレジットカードの作り方から選び方まで完全ガイド2018年版」という記事で紹介しています。

ただし、このカードを駐在中ずっと使い続けるかというと話は別。賢い選択をすることで数万マイルかそれ以上得をすることができます

このノウハウをこれから渡米される方のために書き残しておこうと思い記事にしました。物価の高いアメリカで大量のマイルがもらえれば気兼ねなく家族旅行や日本への帰省が可能です。実家の両親を呼ぶことも。

この記事を読んだ方がそんな風に、駐在生活を楽しまれることを願って。

 

理由1:マイルの貯まり方が少ない(マイル獲得効率が悪い) 

ANA Card USAではお買い物1ドルにつき1マイルが付与されます。日本のクレジットカードと比較すると悪くないマイル獲得効率なのですが、カード社会アメリカでは競争が激しいので、もっと良いカードがたくさんあります。

もしANAマイルを貯めたいなら、たとえばSPG Amexというカードがあります。SPGで貯まったポイントはANAのマイルに移行すると25%分のボーナスが付きます。移行によって目減りするのではなく、むしろ増加するのがポイント。

つまり、SPG Amexカードでは1ドルのお買い物につき1.25マイル獲得できます。

もしくはAmex Goldを特定のお店で使うと1ドルにつき2ポイントが付きます。Amexのポイントは等価でANAのマイルに換算が可能。

つまりAmex Goldでは買い物のジャンルは限定されるものの、1ドルにつき2マイルを獲得することができます。

これらを鑑みると、渡米直後に作ったANA USA Cardを使い続けるのと比較して、支出金額によりますが、年間1万マイルほどの差が出ます。

もらえるはずの1万ドルをみすみす逃すのはもったいない。これがへらじかが解約に至った理由の一つです。

 

理由2:年会費がかかるのに対して特典が少ない

ANAカードUSAの最大の特典のひとつはANAのフライト搭乗時のボーナスマイルです。カード種類別積算率を25%としてフライトボーナスマイルがもらえます。

頻繁に日本へ帰る用事がありANA便にたくさん乗るという人は特典ボーナスで搭乗マイルの追加分が得かもしれませんが、そういう方ならすでにANAのステータスを持っていると思うので、カードの特典ボーナスと重複してしまいます。

すでにブロンズ、プラチナ等のステータスを持っている場合はフライトボーナスマイル付与率が5%アップするだけなので、アメリカ東海岸から成田の場合、片道数百マイルしか増えません。

これに年会費$70を払い続けるのはちょっともったいないとへらじかは判断しました。

同程度の年会費95ドル帯はアメリカのクレジットカード激戦区域。いずれのカードもレンタカーの割引や保険、ホテル会員ステータス、買い物の割引などが付帯しており、ANA USAカードよりも豊富な特典が付いてきます。

これらと見比べると、ANAカードUSAの特典は機内販売や成田・羽田・関空の免税店での割引など、在米の人からすると使う場面が少なめ。相対的に見劣りしてしまいます。

年会費が無料なら持ち続けますが、他のカードを作り比較を始めると残念ながら解約対象。

 

理由3:他にVISA / Masterカードを作ったから

ANA USA CardはVISAが発行するカードです。小規模なお店やレストランではAmexが使えないことがたまにありますが、VISAやMasterなら体感的にほぼ100%使用できます。実はこれが3年間暮らしてみて実感した最も大きなメリット。

我が家は利用しませんがあの有名なCostcoもAmexが使えないそうです。

もしCostcoを食料品購入の中心にするなら、VISAかMasterのカードがないと不便で仕方がありません。この観点で、しばらくはANA USA Cardは使えると言えます。

ただし、クレジットヒストリーが構築されてChase Sapphire PreferedカードやIHGのクレジットカードを作れるようになると、とたんに財布に2枚、3枚とVISA/Masterが。

こうなるとまず、買い物でANA USAカードを財布から出さなくなるのが体験談

次に財布がかさばるので、ANA USA Cardを家に置いて出かけるようになります。使わないカードを持ち歩くのはセキュリティ的にもよろしくないので。

そうすると次第にANA USA Cardの存在感が消えていきます。ANA便の予約をするときに思い出す程度。使わないカードに年会費を払うことほどもったいないことはないので、必然的に解約対象となります。

上記カードはいずれも入会ボーナスで50,000マイル相当を獲得できるので、日常の買い物での還元率という観点だけではなく入会ボーナスでドンとマイルをもらうことが可能です。

デルタ航空のマイルの貯め方 クレジットカード作成で夫婦合計130,000マイルもらった話」や「アメリカン航空のマイルを夫婦合計120,000マイルもらった話」という記事もご参照ください。

 

おわりに

渡米直後の家具や家電の購入、出張、家族旅行、ANA Card USAには本当にお世話になりました。家族カード発行も無料なので、夫婦で重宝しました。ただ上述のとおり他と比較すると劣ってしまいます。

駐在3年目まではクレジットヒストリー構築のために我慢して持ち続け、3年目の年会費がチャージされたタイミングで解約しました。

これを読んだ方全員に解約を勧めるわけではありません。日本のクレジットカードと比べればとても良いものだと思います。

この記事の情報を踏まえた上で、皆さんがベストな選択をされてアメリカでのクレジットカード選びとマイル生活を楽しまれることを祈っています。

最後に、へらじかが厳選して実際に作ったカードは「50枚比較したアメリカ駐在員が実際に持つ10枚のクレジットカード」で紹介しています。ANA USA Cardに続く2枚目を選ぶ際の参考になれば幸いです。

なお、クレジットカードを大量に作ってもクレジットヒストリーは下がりません。正確には、下がりにくくなります。そのカラクリは「アメリカのクレジットカードを10枚作ってもクレジットスコアが下がりにくい理由」で解説しているのでよろしければご覧ください。

また、意外と知られていないのですが駐在に帯同した家族に収入がなくてもクレジットカード作成ができます。オバマ前大統領時代のCARD法という法律によってこれが可能になったので、詳しくは「収入ゼロの駐妻でもアメリカでクレジットカードが作れるのは法律で決められているから」をご覧ください。

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