ロボアドバイザー手数料比較、日本はアメリカの2~8倍
駐在員へらじか (@moose_fukui) です。
引き続きアメリカのロボアドの話。日本で提供されているサービスより手数料が安いと以前の記事で書きましたが、投資投資金額の大小によって手数料が逆転することがあるのか、シミュレーションしてみました。
比較したのは日本のウェルスナビ、米国WealthfrontとBetterment
日米の大手3社の手数料をシミュレーションしました。概要をまとめたのが以下表。
手数料シミュレーション結果、日本の手数料の高さが顕著に
・200万円預けた場合
上記3社にそれぞれ200万円を預けた場合の手数料は、日本のウェルスナビが20,000円、米ウェルスフロントが2,500円、ベターメント(Digital)が5,000円という結果に。日本の手数料はアメリカの4~8倍となっています。
なお、ベターメントのPremiumプランは約1,000万円以上の最低投資が設定されているのでここでは割愛。
・2,000万円預けた場合
日本のウェルスナビが200,000円、米ウェルスフロントが47,500円、ベターメントDigitalプランが50,000円、Premiumプラン80,000円。
この金額帯では日本の手数料はアメリカの約2.5~4.2倍となっています。
・5,000万円預けた場合
同上、ウェルスナビが400,000円、米ウェルスフロントが122,500円なので、約3.2倍の開きがあります。ベターメントDigitalプランが125,000円、Premiumプラン200,000円。
この金額帯では日本の手数料はアメリカの約2~3.3倍となっています。
グラフで見る投資金額と手数料のシミュレーション結果
上の結果をグラフにまとめたのが以下です。アメリカ2社にほとんど差はなく、日本のウェルスナビの高さが目立ちます。(ベターメントのPremiumは省略)
ここでは日本のサービスを悪く言いたいわけではありません。AIによる実際の運用成績がよくて最終的なリターンが大きければ手数料の差はカバーできます。
ただ、日本で運用されている方がこの手数料の差についての事実を知らずにいると、日本のロボアド界で手数料の競争が働かないのではと危惧したので調べてみました。この調査は、ゆくゆくは日本に帰って円建てで運用をはじめるへらじか自身へ送るメッセージでもあります。
アメリカ版ロボアドの2-8倍の手数料を払っても帰国後に日本版ロボアドを始めるのか。円をドル転してアメリカのロボアドを使うのか。それとも米ウェルスフロントで構築したポートフォリオを参考にして帰国後は自分で投資銘柄を決め、ロボに頼らないのか。
帰国までの間に米ウェルスフロントが出してくれた運用実績と、その時点での日本のロボアド手数料を材料にして比較検討していきたいと思います。
次の記事は、実際にへらじかが使い始めた米ウェルスフロントのレビューです。5,000ドルがどう増えていくのか楽しみです。