駐在員へらじかのアメリカ生活、子育て、マイルの記録

妻と2人の子供と2015-2018年にアメリカ駐在していた30代前半サラリーマンの記録。 物価が高い先進国での金銭事情、子育てと英語教育、旅行費節約のため2年で80万マイル獲得したノウハウなどを在米の皆さんに活用してもらえれば幸い。

アメリカでマイルを夫婦2人で貯める際の3つの注意点

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駐在員陸マイラー、へらじかです。
これまで実質1年半で70万マイルを貯めた経験から、「アメリカではマイルは夫婦2人で貯めるのが効率的な3つの理由」という記事を書きました。今回はその際に気をつけるべき3つのポイントをご紹介します。

旦那さん・奥さんの理解を得る

当たり前の話ですが、2人でそれぞれクレジットカードを作るには、旦那さん奥さん双方の理解が大前提です。 

カードの申し込みには必ずSocial Security Number (社会保障番号、マイナンバーのようなもの) が必要なので、どちらかが拒否反応を示すと成立しません。
我が家の場合もはじめは妻がクレジットカードに興味を示さなかったため (大多数の人がそうだと思います) 、へらじか本人のカード作りからスタートしました。
その時に得たマイルで旅行することでボーナスの価値や節約効果をまずは体感してもらい、無事に協力体制を構築。
無料で飛行機に乗れたりホテルに泊まれて嫌な人はいないはずなので、マイルが豊富にある世界を想像してもらえるかどうかが鍵かと思います。
ゆくゆくは
「何万マイルあればココに行けるね」
「ホテルとフライトで10万円の節約になるね」

という会話が夫婦でできるとパーフェクト。共通の目標に向かって協力できます。

 

クレジットスコア (FICOスコア) を上げる

夫婦それぞれがカードを申し込む場合、旦那さん名義、奥さん名義のカードが出来上がります。
この審査に通るためには夫婦それぞれが概ね700以上のクレジットスコアを持っている必要があります。(注: カードによって必要なスコアは異なります)
はじめに駐在員が持つクレジットカードはANA USAかJAL USAが一般的かと思いますが、その家族カードを使ってもらうことで、家族のクレジットスコアも段々と構築されます。
この2枚の申し込みの際には必ず家族カードも発行してもらい、Social Security Numberを取得したらカード会社であるFirstBankへの報告をお忘れなく。
この基本を守って1年弱、ANA/JALカードを使えば十分なスコアになるはずです。
 
ちなみに、カード申し込みの際の年収欄の記載方法にもポイントが。
駐在に同行した奥さん、旦那さんに収入がない場合、オンラインの申し込み画面で年収欄には世帯収入を書くことが法律で認められています。ゼロと書いたら通る審査も通らないので。
2009年のCARD法とその後の2013年のCFPB改訂が背景にありますが、詳しくは別記事「収入ゼロの駐妻でもアメリカでクレジットカードが作れるのは法律で決められているから」にまとめたのでご覧ください。この法律で、支払い能力を正確にカード会社に報告するには個人の年収よりも世帯年収を書いたほうがよいという判断がされたそうです。
 

最低使用金額を高くしすぎない

アメリカの多くのクレジットカードでは、入会後3ヶ月以内に1,000~5,000ドルという一定金額をカード払いすることがボーナス獲得の条件になっています。

例) Gold Delta アメックスカードなら3,000ドル使うとデルタ航空の60,000マイル付与
カードを夫婦で同時に申し込むと、この最低使用金額のハードルが高くなってしまいます。
物価の高いアメリカなら月に1,000ドル、3ヶ月で3,000ドルの使用は比較的簡単ですが、経験的に6,000ドル以上になってくるとだんだん難しくなります。
最低使用金額を達成するまでは支出をそのカードに集中する、家賃や教育費などの高額支出をカードで払う、などの一工夫が求められます。
おすすめは、夫婦で申し込みを1-2ヶ月ずらす方法。最低使用金額のハードルも下がりますし、夫婦間で先に入会した方が後者を紹介することで紹介ボーナスももらえます。
最低使用金額が1,000ドルと低く、年会費もずっと無料のHilton Honors Cardはへらじかのおすすめです。我が家は夫婦それぞれ待ってます。

まとめ

夫婦でクレジットカードボーナスを駆使してマイルを貯める際の注意点はいかがだったでしょうか。
アメリカ駐在は日本ではあり得ないほど多くのマイルを獲得するチャンスなので、ぜひその期間を有効に使ってマイルを貯め、旅行や節約に活用してください。
ボーナス獲得の条件は年々厳しくなる傾向にあるので、動くなら今がチャンスです。どのカードを選べば良いか迷っている方は、へらじかが50枚から選んだ10枚のカードの記事を参考にしてください。

また、収入のない主婦・主夫でもアメリカではクレジットカードの作成が可能です。その理由をまとめたのが次の記事。

 さらに、夫婦それぞれが同日に複数のカードに申し込むことも可能です。そのノウハウは次の記事へ。