もうアメリカの美容室で失敗しない!3つのフレーズ (男性向け)
駐在員へらじか(@moose_fukui)です。
アメリカの美容室でダサい髪型にならないために使える3つの英会話テクニック(男性向け)を、過去の失敗経験からご紹介します。投資ともクレジットカードとも関係ない記事ですが、これから渡米される方への参考に。
- カットをお願いするときはCut ではなく Trimと言う
- もみあげはNaturalな感じとお願いしてはいけない
- シャンプーのあとは必ずDryをお願いする
- まとめ:美容室での振舞いはアメリカの生活・ビジネス全てに通ずる
カットをお願いするときはCut ではなく Trimと言う
美容室はヘアカットをする場所だと思っていたのですが、アメリカ英語の表現でカットというと根こそぎ刈るイメージに近いようです。そのためアメリカの美容室でカットしてくれというと、もれなくバリカンが登場します。
ハサミで整えたい場合にはトリムとお願いしてみましょう。Trim、たった1つの単語を知っているかどうかが運命を分けます。
2015年に赴任した直後、これを知らなかったへらじかが実際に美容師のお姉さんと行った会話は以下。
鹿「カットとシャンプーお願いします」
美「何番?」
鹿「パードゥン?」
美「バリカンのブレード、何番がお好み?」
鹿「いや、ハサミでカットしてください」
美「いやいや、カットするならバリカンっしょ。で、何番?」
ちょっとイライラし始めたお姉さんに気圧され、じゃあ後ろ8ミリか10ミリでとリクエストしたらインチで言ってくれないとわからないと返され、ジェスチャーで長さを伝えるという試練。うまくいくわけが無い。
もみあげはNaturalな感じとお願いしてはいけない
日本の理髪店・美容室の定番フレーズ「もみあげどうします?」は、アメリカでも聞かれます。
定番の返しは「ナチュラルな感じでお願いします」だと思っています。こう言っておけばそんなに大きく外れることはないかと。*主観
同様のノリでアメリカの美容室でも「ナチュラルにカットしてください」とお願いしたら、もみあげを根こそぎ持っていかれました。
ここには2つの失敗があって、ひとつは前述のキラーワード「カット」を使ってしまったこと、そしてナチュラルなもみ上げの定義が日米で違っていたこと。
欧米男性は身長に対して小顔なので、もみあげが短かったり無くてもかっこいいです。すっきりさっぱりが好まれるので、ナチュラルもみあげ=短め。
日本人顔かつ面長で平たい顔族のへらじかがもみあげを短くするとバランスが悪くなり、控えめに言ってかなりユニークな状態になります。
シャンプーのあとは必ずDryをお願いする
「シャンプーの後はどうする?何かつけていく?」
これは日米共通の質問。セットしますか、ワックスつけますか、というアレです。
何もつけなくて良い場合でも、タオルで拭いて、ドライヤーをかけてくださいと具体的に指示をしましょう。
すでにバリカンともみあげという2つの失敗で心が折れていたへらじかは、かっこいい髪型にしてもらうことなどとうにあきらめ、いかに失敗無く帰宅するかを考えていました。
整髪料についても日本の常識とはかけ離れたものが出てくるに違いない。そしてサービスは有料の国アメリカで追加メニューを頼んでこれ以上お金をドブに捨てたくない。
もみあげを丸ごと失った時点ですでに致命傷を負っているので、救いは金銭的なセーブしかありませんでした。
そう考えたへらじかは「いや、そのままでいいです」と答えました。たしか、”Keep it as it is.” とかなんとか言ったと記憶しています。
するとどうでしょう、髪の毛はびちゃびちゃのままエプロンが外されてサービスが終了、レジに誘導されました。
日本でもカットとシャンプーとブローで席を移動しますよね。あの流れと同様に、もしかしてアメリカではお会計のあとに席に戻ってドライヤーをかけるのかな、なんて考えたのですが、さすがにそんなわけはなく。
ドライヤーはおろか、タオルすら使われず、顔面をしずくが滴る中でお会計をしたことは生涯忘れないでしょう。
料金にチップを加えて支払い、美容室を後にして車に乗り込み、ウィンドウを全開にして、初夏のさわやかな天然の風で乾かしながら帰宅。頬を流れる雫は、水か、涙か。
まとめ:美容室での振舞いはアメリカの生活・ビジネス全てに通ずる
3つの英会話と心構え、いかがだったでしょうか。
最初の3回だけアメリカの美容院に行きましたが、その後はずっとうちの奥さんが切ってくれているのでいまは比較的まともです。彼女に最大級の感謝を。
これから渡米される方で近所に日本人経営の美容室がない場合は日本でバリカンを買っておくといいと思います。2,000-3,000円で十分。
今回は美容室での英会話や心構えを紹介しましたが、まとめてみるとこれはグローバルの仕事、そしてアメリカ生活全般にも通ずるものがあると気がつきました。
定義のあいまいな表現は使わず、意思疎通ができるまでくり返し尋ね、丁寧なコミュニケーションを心がける。人種のサラダボウルといわれるアメリカならなおさら普通とか、ナチュラルとか、常識とかは通じません。
そう考えるともみあげの無い1ヶ月間の生活はアメリカという国に馴染むためのひとつの洗礼だったと、今なら思えます。
指示は具体的に、意思表示は明確に。グローバルで働くとはそういうことです(強引なまとめ)。
勤め先でどう立ち回ってアメリカに駐在することになったのか、自分が思ったキーポイントをまとめています。