駐在員へらじかのアメリカ生活、子育て、マイルの記録

妻と2人の子供と2015-2018年にアメリカ駐在していた30代前半サラリーマンの記録。 物価が高い先進国での金銭事情、子育てと英語教育、旅行費節約のため2年で80万マイル獲得したノウハウなどを在米の皆さんに活用してもらえれば幸い。

米国株vs仮想通貨 2017年海外駐在員が選んだ投資先

駐在員投資家、へらじかです。

先日書いたCoinbase記事の背景として、なぜ渡米後初の投資を米国株ではなく仮想通貨にしたのか、改めて考えたのでご紹介します。参考までに、投資開始後1ヶ月の成績は-4%の含み益となりました。

 ブログを始める段階では、投資家ブロガーの皆さんがされているように毎月の収支報告を行っていこうかと思っていました。しかし実際にビットコイン取引を始めてみると、あまりの価格変動の早さからあまり読み手の得にはならないような気がしてきました。

試しに報告すると、3週間前は+20%、1週間前は-15%、昨日は-10%で、今朝が-4%。とんでもない上下動ですが、長期保有の観点で行っているのであまり気にしていません。3週間前に売っておけばよかった、と思い始めるとキリがないので。

ポートフォリオはビットコインが50%、イーサリアムが40%、ライトコインが10%ほどです。通貨ごとの収支も書くには書けますが、1日どころか数時間ごとに大きく変動するので○月○日何時何分時点の収支、としないと、朝と夜では結果が大きく異なります。そしてそんな細かい情報、いったい誰が求めているんだろうかというジレンマ。記事にかける時間に対して読み手が満足する情報にはならないと考えています。

 

そこで基本に立ち返り、投資スタイルについて振り返ってみたいと思います。

原則は1. 市場選択、2. リスクの考え方、3. 投資方法に大別されるかと考えます。

 

市場選択

投資先の選択肢としては、今後拡大が見込まれる市場ほどリターンが期待しやすいのが一般的な考え方です。特に長期保有の場合は市場全体が拡大傾向にあるほど、安定した成果が得られます。縮小傾向の市場でも実績を出せる人もいますが、あくまで確率論なので、より確率の高い市場を選ぶほうがベターなはずです。

選択肢は数多くあります。日本国内の株式か、米国株か、金、新興国債権、不動産、etc... ちなみに渡米前、日本にいた頃は日本の株式を少し持っていましたが、その頃は手を出しやすいという観点だけで市場を選んでいました。海外赴任に伴って日本の証券会社での株式取引ができなくなったため、心機一転、拡大市場を見極めた結果、選んだのが仮想通貨でした。

リスクの考え方

一般的に仮想通貨はハイリスク商品であるという認識は自分も持っています。数年の歴史があるといってもまだまだ黎明期。関連法規も整備は完璧ではなく、中国政府の取引所廃止ニュースのように突然の規制が入ることは十分に予想されます。

しかし、これは株式や債券のような商品でも大なり小なり同じだというのが自分の考えです。新興国通貨や債権はもちろん、安定成長といわれる米国株式であっても、戦争やテロなど地政学的なリスクはあるというのが、実際にアメリカに住んでいる自分の感想です。(余談ですが、最近街中でよく北朝鮮問題についての雑談をアメリカ人から持ちかけられます)

リスクの大きさは商品の性質だけでは決まらず、後述する投資方法との掛け算だと思うので、ハイリスクな市場・商品においてローリスクな投資をやってみる、というのが現在の解です。

投資方法

実践しているのは長期投資に向くと言われるドルコスト平均法です。上述の3つの通貨に対して一定額を定期購入しています。株と違って24時間取引ができてしまうのが仮想通貨なので、日夜チャートを眺めて売買をすることもできてしまうのですが、それはデイトレーダーの役割で自分の戦場ではないので、あくまで長期の観点でやっています。

先日紹介したCoinbaseは定期購入(Recurring Transactions)に対応しているので、日々の価格変動に惑わされることなく長期で積み立てが可能です。チャートとにらめっこしながら時間と精神をすり減らすのは本位ではないので、よっぽどの暴落時の買い増し以外は積み立て機能に任せてホールドです。 

moosefukui.hatenablog.com

 

なぜ米国株ではなく仮想通貨なのか?

成長市場であり、一定程度のリスクがあり、長期積み立てができるという観点では(リスクの大きさをどのように見るかを除けば)米国株と仮想通貨に大きな違いはありません。ではなぜ仮想通貨なのかといえば、その成長の早さから、より先に始めたほうが得だと考えたからです。仮想通貨投資全体で、日本人が占める割合が多いという情報があります。ソースによって多少異なりますし、中国取引所の件でここ1-2週で変動もありますが、市場の3-5割は日本人だとか。お盆シーズンにさらに増えることを予想し、自分はその前に取引を開始しました。米国株は多少後で始めても、結果に大きな違いは無いと思ったので。

もう一つの理由は、特定の国に依存しない仮想通貨は自分の働き方にとって都合が良いだろうと考えたためです。日本の証券会社のように非居住者は取引ができないなどの制約がかかると、今後2回目、3回目の駐在があるかもしれない自分にとっては投資期間が制限され、不利になってしまいます。

仮想通貨が仮想通貨として決済に使われるようになったとしても、国を選ばずに使えればその都度換金手数料を取られずに済みますし、もし教育費や家を買うなどで最終的に日本円に換える時も、米ドルをビットコイン化しておけば流動的に使えると考えたためです。

今後米国株への着手も視野に入れますが、いずれは日本に帰任する立場から、税制や米国の証券会社のルールについてよく調べた上で始めようと思っています。