アメリカのクレジットカード年会費は交渉、値切りが可能。在米駐在員が教えます。
駐在員兼陸マイラーへらじかです。
アメリカではクレジットカードの年会費を交渉して値切ることができます。日本では信じられない話ですが、アメリカでは当たり前。Twitterのタイムライン上に流れてきたこの記事は価値ありと思ったのでシェアします。
5 ways to negotiate lower credit card costs https://t.co/bHpNj8ucMj
— MarketWatch (@MarketWatch) 2017年10月25日
- アメリカではクレカの年会費は交渉して値切ることが可能
- 交渉結果は大きく3種、値引き、無料化、ポイント付与
- 対応はオペレータの裁量次第、納得いくまでトライ
- 最後に、マイル特典や年会費の交渉はいつまでも可能とは限らない
アメリカではクレカの年会費は交渉して値切ることが可能
この話、クレジットカードファンの間では非常に有名な話なのでTwitter上の記事を読む以前から知っていた(なんなら実践していた)のですが、ブログにあからさまに書いてよいか分からなかったのでこれまで伏せてきました。
先日へらじかブログへコメントいただいたYMさんへのお返事が年会費に関するものだったので、その時は歯切れの悪い返信になってしまっていました。
クレジットカードのコストは交渉できると言う話。先日はブログを通じて質問をいただいた在米駐在員の方に言葉を濁した回答をしてしまった。言っていいかどうかわからなくて。いまは改めてこの記事を紹介したい。 https://t.co/V80mEFQyk3
— 駐在員へらじか@仮想通貨とマイルと株と (@moose_fukui) 2017年10月25日
そんな矢先に上記のニュースがTL上に流れてきたので、あ、書いていいんだなと。ニュースリンクの最下部、5. Haggle to get that annual fee removed のところに概略があり、これにへらじかの経験や知識を乗せて記事にしました。
へらじかの実際の交渉結果詳細は伏せますが、自身もこれまでに4回交渉し、うち2回は好条件を引き出せたので2年目も継続使用、2回は良いオファーがなかったので解約しています。
基本的に年会費は無駄な支出だと思い初年度無料のカードしか作らないので上記はすべて2年目開始時点、カード作成13ヶ月目の結果です。
交渉結果は大きく3種、値引き、無料化、ポイント付与
初年度無料のカードの場合、カードを作ってから13ヵ月後の請求時に年会費がチャージされます。このタイミングで、券面裏に書かれた番号に電話し、オペレータと交渉することが可能です。
交渉がうまくいかなかった場合、その時点でカードを解約すれば年会費の請求は無かったことになります。
このあたりは、年会費を払う前に解約する方法のまとめ記事や、先月実際にへらじかが解約のためにオペレータと話した内容をレポートした過去記事があるのでそちらをご覧ください。
2017年アメリカのクレジットカードの年会費を払わずに解約する方法
交渉の末に引き出せる結果は、年会費の割引、無料化、ポイント(マイル)付与のいずれか、もしくはそれらの組み合わせです。決定要素は諸説ありますが、そのカードを過去にいくら分使ったか、クレジットスコア(FICOスコア)、年収等々。
対応はオペレータの裁量次第、納得いくまでトライ
様々な業務がマニュアル化、標準化され、決まりは変えられないという日本の文化とは異なり、アメリカでは多くの物事が交渉可能。しかも、担当者によって言うことが変わることがしばしばあります。クレジットカード会社のオペレータもまさにこれで、電話の相手によって引き出せる交渉結果が大きく異なります。
過去記事に書いたように、電話の冒頭で「年会費が高いから解約しようと思うんだけど」と相談すると、1分ほどの保留音の後にオファーをくれます。不思議なことに、カードの使用履歴、FICOスコア、年収が変わらないのに、オペレータによって出てくるオファー内容は異なります。
オファー内容がいまいちだったらそこで食い下がるよりも、一旦切ってあとで2回目、3回目とかけ直すと、もっと良い条件がオファーされるかもしれません。手間といえば手間ですが、2-3分の電話で1万円浮くと思えば安いもの。ここは個人の考え方次第です。
最後に、マイル特典や年会費の交渉はいつまでも可能とは限らない
クレジットカード作りとマイル稼ぎを趣味にして2年半、環境はどんどん厳しくなってきている印象を受けます。たとえば、会社によっては作れるカード枚数に上限が設けられたり、もらえるマイルやカード特典が減ったり、電話での年会費無料が引き出しづらくなったり。
そのため、ここで書いたことが今後もずっと通じるとは限りません。日本よりもずっとダイナミックに変わるのがアメリカ市場。もらえる特典にはすぐに飛びつくのが吉です。幸い、株や仮想通貨と違ってクレカのボーナスマイルや特典には金銭的リスクは無いので、それらよりはずっと飛びつきやすいはずです。特にアメリカに住む期間が限られる駐在員は早く始めた方が得です。
最後に、よく読まれているクレジットカード攻略のガイド記事リンクを。在米日本人の皆さん、このテクニックを使って賢くマイルを獲得し、楽しいアメリカ生活や旅行を満喫してください。その上で子連れ旅行記なんかをブログに書いてくださると、へらじか一家も今後の旅行の参考にできるのでとても助かります。
moosefukui.hatenablog.comまた、アメリカン航空のクレジットカードで12万マイルもらって、家族旅行のフライト代を17万円節約した話もよく読んでいただいています。この旅行は来月下旬です。
moosefukui.hatenablog.com実際にへらじかが50枚から厳選して持っている10種のカード一覧はこちら。