海外赴任したメーカー駐在員の年収 in アメリカ2017年版
- 背景: 収入を公開する動機は欲しい情報がウェブに無かったから
- 基本情報: 年齢・職種・家族構成等
- ドル建て給与と税金・保険料
- 円建て給与と税金・保険料
- 円建てボーナスと税金・保険料
- 最終的な手取りは1096万円
- 年収公開への反応
- まとめ
背景: 収入を公開する動機は欲しい情報がウェブに無かったから
基本情報: 年齢・職種・家族構成等
ドル建て給与と税金・保険料
円建て給与と税金・保険料
上で、わずかな金額、と書いたとおり日本円の給与は日本の健康保険を維持するために必要な金額だけが支払われており、日本で勤務していた頃の金額がそのまま入るというわけではありません。円建てボーナスと税金・保険料
自分の勤め先では為替差損のリスクヘッジのためボーナスは円建てで日本の銀行口座に入ることになっています。
2017年のボーナス額面は夏冬合わせて212万円、税金や保険料を引いた後の手取りは約175万円。
昨年比+18万円は、ボーナスの月数は昨年より若干落ちたものの、へらじか個人で見るとボーナス算出に用いられるベース給与があがったことと、昨年よりもパフォーマンス評価が良かったことが影響した結果のプラスです。2016年は第2子の出産と家族ケアで満足に仕事ができない時期がありましたが、2017年は妻の協力のおかげで過去最高の評価を得ることができました。
アメリカ赴任以来、この日本円のボーナスには一切手をつけていません。帰国後に車を買いなおすための資金、そして子供の教育資金としての貯蓄です。
こう書くと堅実に貯金をしているように見えるかもしれませんが、実際には日本の口座からお金を動かせないと言った方が正しいかもしれません。
日本のメガバンクから海外送金をしようとするとマイナンバーを求められるものの、制度開始前に出国したのでカード非保有。また送金先口座情報は日本の銀行の窓口に行って登録をしないと、Webでの送金指示はできないとのこと。海外居住者に全くマッチしないルール設計により、詰んでいます。
ゼロに等しい金利の普通口座にただお金が眠っているという状況は本当にもったいないので、本当はドルに換えて米国個別株やETF運用に回したいと考えています。次の出張時に現金での持ち出しも視野に入れて、方法を検討中。
最終的な手取りは1096万円
これまでの情報を表にまとめると以下のとおりです。最下部で円換算し、日本円で約207万円と米ドル889万円の合計1096万円が手取りでした。
ここから毎月$2,200 (約24万円) の家賃や、娘のデイケアに年間100万円以上払ったりとアメリカでの支出は多く、月々の固定支出は約$4,000 (約45万円) ほどとなります。
その支出分の購買力を補填された結果、そして妻の分の収入減とキャリア中断を加味した上で1000万円オーバーなので、金額から受けるインパクトほどのリッチさはありません。
月給と支出についての記事はこちら「2017年版海外駐在員の給与 in アメリカ」
支出管理をうまく行いながら、ロボアドバイザーによる積立投資を継続していくつもりです。仮想通貨の方は流れを見つつ、資金をいれるとしても少額というポリシーは変更予定無し。
年収公開への反応
昨年書いた「2016年版海外駐在員の年収 in アメリカ」の記事にはうれしいことに多くの反響をいただきました。
【新記事アップ】へらじかさん(@moose_fukui)に刺激を受けまして私も精査してみました。自分の給料を把握していないことこそ怖いことはありません → 2017年 インドネシア駐在員の年収 https://t.co/4qpWlyZjtz @KoTOEICさんから
— 外資系営業マン Ko (@KoTOEIC) 2017年12月30日
年収についての記事を書く前は、「900万とか1000万なんて金額をひけらかしてドヤってんじゃねーよ」というバッシングを受けることも想定していたのですが、 幸い自分から見える範囲では好意的に受け止められているようでホッとしています。
年収公開の副次的な効果として、へらじかブログを見て資産運用やブログ執筆を始めたという在米駐在員のしがないサラリーマンさんからフォローしていただいたのもうれしいことでした。
「過去の自分」に宛てたブログが誰かの考えるきっかけになればいいと願ってのブログ開設だったので、上記の皆さんのコメントや記事を読んで、書いてよかったなと素直に喜びを感じます。
まとめ
昇給、ボーナス増と順調な2017年だったので、資金の余裕ができて運用を開始することができました。お金の余裕は心の余裕になり、視野を広げてくれると実感しました。
今後子供の出費が増えていくことが予想されますがまだ大きな金額の買い物予定は無いので、2017年に構築した積立の運用をベースに2018年は貯蓄分を運用に回していく予定です。
今年もブログを通じて資産運用について学んでいきたいと思います。
少し遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
次の記事は交際費節約の要、クレジットカード作成によるマイル獲得ガイド。年収の記事に次いでよく読まれています。
在米で、今年から仮想通貨を始めようと思っている方にはこちらの記事を。へらじかはこれがハイリスク資産であることを念頭において、少額で試しています。